これから無職になるけど自律神経失調症になった話。
自律神経失調症になった話
ここ最近、慢性的に体調が悪かった。
たぶんストレス起因の精神的なものだろうとは思ってた。
去年の秋ごろにも軽度のうつ病になったのだが、そのときと近い感覚がある。
そんな感覚がしばらくあったのでその当時に通っていた病院に再度行ってみた。
結果自律神経失調症だと”思われる”という結果に至ったわけである。
精神科にいくことは正直恥ずかしいことだと思っていた。精神的なものなんて「自分自身の中でなんとかなるもの」という認識があって、精神科に行くことは「自分で答えを出せずに人に頼って逃げている」という感覚がどうしてもあった。
正直、同じように精神的な問題を抱えている人に前向きなメッセージなんてかけられないし、思いつかない。
ただ自分が感じていたこと、治すために意識していたことを書き連ねてみようと思う。
一回目の不健康
理由は簡単で当時付き合っていた彼女と別れたことが原因だった。
「そんなことで」と思われるかもしれないが、こういった精神的な病気の原因のほとんどは「そんなこと」なことが多いような気がする。あくまで感覚的な話だが。
症状の話
・日によってだが、不眠。あるいは寝ていても約二時間おきに目が覚める。
・ひどい動機
・めまいや立ち眩み
・感情のコントロールができなくなる(悲しみや不安)
・悪夢をみる
・集中できない、ぼーっとする
他にも細やかなことはあったけどこれらが特にひどかった症状。
身体的な症状が出始めたあたりから、これはまずいという意識が出てきた。
自分の状況を客観的に分析するところから始めてみた。
元々、ものごとを客観視することは得意だったが、それが行き過ぎて自他を区別しすぎてしまう傾向があった。なのに感情的になる場面も多く、浮き沈みが割と表に出やすい。相手との仲が良ければよいほどこの傾向は顕著に出ていた。
ちょっと脱線してしまったが、上記のようにまず自分のパーソナリティーを探ってみた。
これは今でも自分にとって大きな問題だと思う。あるいは今もなお精神的に健康的とは言えないから今すぐに解決すべき部分ではないかもしれない。
現在進行形でこういう考え、感情に陥りやすいことは自覚していてそれが自責の念に苛まれる要因にもなっている。
精神的に健康だった時には陥りづらかった感覚だと思う。
つぎに、今の実際的な生活部分について考えてみた。これはわざわざ考え直すようなことでもないかもしれないが。
今、仕事をしている。仕事がなくなれば生活に困ることになる。この精神状態であればいわゆる生活保護であったり、失業保険のような事務的な手続きはできないだろうということ。などなど。
これらを踏まえると仕事を「辞める」あるいは「休職する」という選択肢はなかった。というより選べなかった。
仕事を辞めて家にこもっていればどうなっているかわからなかったというのも仕事を今まで通りに続ける大きな要因だったかもしれない。
実際、自殺しようとかそういう考えは一切生まれなかったのはラッキーだった。「死にたい」という願望はなかったが、このままフェードアウトしていきたいみたいな感覚はあったと思う。それこそタンポポにでもなって生きるだけが目的、「生きてる!すごい!」というような状態になりたいと思っていた。
これから無職になる男が言うことではないが、仕事をしていたおかげで意識が仕事の方に向いて”悪い”考えに陥る暇がなくなったことは幸いだったかもしれない。
もちろん家に帰ればその限りではない。
そしてなによりも心の健康によくなかったのは「自分を責めること」だった。
彼女と別れた原因は明らかに自分にあったし、いくら後悔してもしきれなかった。
どうしたらこのバッドエンドを迎えずに済んだだろうかと、考えるのはもはや日常茶飯事だった。日常茶飯事どころか、24時間考えているといっても過言ではなかった。
そんな後悔はあまりに論理的で建設的だった。
これがよくなかった。きっとこうすればハッピーな生活を送れていただろうことが明らかだった。
それが逆にまた自分を苦しめる結果になった。
その時に考えが至れば…と数え切れないほど後悔した。
これが自分の心に一番影響を与えた。
とりあえず健康に害を与えないほどには軽減されたが、今でもこの後悔は残っている。
どうやって症状を緩和したか
あくまで緩和しただけで完治したとは今も言えないと思う。
ひとまず心に平穏が訪れたのは今年の一月ごろ。件から4,5か月ほどたったころ。
何度も言うが、完治はしていないし今でも後悔はし続けている。
まず治すためにやったことは、
・お酒を飲まない
・健康的な時間に寝起きする
・毎日外に出る。
とてつもなくシンプルだが本当にこれが効いた。
病院の先生には精神安定剤と睡眠薬を処方してもらい一日各一錠は必ず服用していた。もちろん薬を飲んでいなければ上記の三つはできていなかった。
薬だけでなく自分で直そうという意思を持つこと、そして実行に移すことがものすごく大切だった。
意思を持つことが最初のステップであると同時に一番難しいことだと思うけれど一歩進まないことには何も変わらない。
今の症状
今もなお、心は不健康。ただそれは先述の彼女と別れた件とはまた別の原因がある。
あるのだが、原因がわからない。
もちろん仕事が原因の大部分ではあると思うが、他にもある気がする。別の原因があるとは言ったが未だに彼女のことを引きづっていることも原因の一端ではある。だが、具体的に原因がわからない。
ただ症状といっても、前とは違って明確に精神的に影響があるというよりも身体的な影響の方が大きい。
・のどの詰まり感
・集中できない、ぼーっとする
・動悸
・常に不安感、焦り
・感情のコントロールができない(怒り)
具体的には上記のような症状。程度は軽いものが多く、心も比較的落ち着いている。
前回と大きく違うのは「怒り」がコントロールできないこと。
小さなことでイライラしてしまうし、仕事の時も先輩に対して怒りを露わにしてしまうことが増えた。
今までは一度もなかったけれど、ここ最近は態度に出してしまうことが増えた。
明らかに仕事に対する嫌悪感は増した。仕事に限らず、楽しいと思えることも減った気がする。
今の目標は感情のセルフコントロール。
これからどうやって治すか、克服していくかは正直分からない。病院に通ってその糸口を見つけて次の仕事までにはなんとか治したいと思う。あるいは治ってから仕事を探すことになるかもしれない。
何よりも伝えたいこと
本当に心に何かしらの問題を抱えていて、それが自分で処理しきれない場合、実生活に影響が出てしまうほどなら尚更、病院に行ってほしい。
本当に行ってよかったと心の底から言える。
俺が担当してくれた先生は絶対に言葉を否定せず、話を聞いてくれたうえでしっかりと明確に改善しなければならないことを伝えてくれた。
俺はすぐ感動して泣いてしまうけど、悲しみで人の前で涙を流すことなんて大人になってから無かった。
それでも先生の前では自然と涙が出たし、気持ちを洗いざらい話すことが出来た。全く知らない人だからこそ、変に肩入れされないし素直に今の気持ちを話すことが出来た。
本当に心の底から病院に行くことを勧めたい。
このブログには気の利いたことなんて言えなかったと思う。
なにか希望を見出すこともできなかったと思うけれど、病院に行くきっかけにはなったらそれだけでこのブログを書いた意味がある。
そんなこんなで無職になるまであと一か月だ。よっしゃ。